現代では、男性だけでなく女性の薄毛も深刻化していると感じている。電車の中で立って辺りを見回すと、座っている人の頭の状況は丸見えで、男性のハゲが目立つのはもちろんのことながら、女性でも頭髪が薄くなっている人は実は少なくない。
頭髪が薄くなるとどのような悩みに繋がるだろうか。
- 髪のボリュームがなくなり、ペタンコなヘアスタイルで貧相な印象となる
- 髪にまとまりがなくなり、毛並みが悪く見える
- 地肌が見えて、老いた印象となる
これらは女性にとって、とても辛い悩みだと思う。昔から「髪は女の命」というフレーズを聞くが、やはり髪が美しいとその人自身も美しく見えるもの。「美しい髪になるシャンプーとかリンス」の類の商品は、近年では膨大な種類の商品が流通し、一般的なドラッグストアでも数多く取り揃えるくらいに世間からの需要は大きい。それだけ、女性は美しい髪を手に入れようとしていることが伺える。
だが、残念なことに、これらの「美しい髪になるシャンプーとかリンス」の類の商品は、頭皮・頭髪の本質的なところでは状態を悪化させる元凶となり得る。このような商品を使って「髪が元気になった」とか「ツヤツヤになった」とか言っているのは、商品に含有される様々な人工的な物質が、疑似的にボリュームやツヤを作っているにすぎない。
このような商品を使うことが、私にとっては一体どんな行為であるかを簡潔に言うと、「シャンプーで天然の高品質コーティングである皮脂膜をこそぎ落とし、リンスあるいはコンディショナーで人工的かつ低品質なコーティング剤を塗りつけている」という非効率的どころかむしろ逆効果な行為であると言える。もう少し詳細に、以下で説明する。
皮脂は、自分の身体を守るために自分の身体が作り出しているものであり、自分の体質に完全に適合し、拒絶反応やアレルギーを起こす恐れが全くない、この世で完璧最強のコーティング剤であることは間違いない。このコーティングにより、有害物質が体内に侵入することを防ぐという機能美と、頭髪は自然な艶を持ち、しなやかに太く、健康的な状態を維持するという造形美を両立することができる。
健全な毛髪の役割については、下記記事を参照。
対して、市販のシャンプーやリンスは、もったいないことにこの完璧最強のコーティング剤を落として、頭皮と頭髪にダメージを与えるかもしれない人工的な液体を塗りつけている行為である。たまにシャンプーで皮膚がかぶれる人がいるのは、この行為のせいである。
それもそのはず。市販のシャンプーにより完璧最強のコーティングが落とされ、その防御力が下がったところに人工的な液体を塗りつけて皮膚が損傷し、かつ、有害物質が毛穴から体内に侵入したのだ。身体は、更なる悪化を抑える目的で、防御力を急速に回復させるために皮脂の分泌量を激増させる。また、体内の有害物質を排出するために皮膚の炎症つまりは湿疹を起こす。これが「かぶれ」であり、状態が酷いと「脂漏性皮膚炎」と呼ばれる状態である。
このような状態が続くと、近いうちに毛を無くす。その理論については下記記事で説明しているので参照されたし。
どのように対策し、傷んだ髪や薄毛を克服するかというと、言うまでもなく、シャンプーを控えることだ。当ブログでは「ノーシャン・メソッド」という名称で、シャンプーを使わない洗髪方法を提案している。参照して実践されたし。
ハゲに幸あれ。