前回の記事で、「頭皮」の状態を観察することで、ハゲの原因と対策が分かると説いた。今回は、「頭髪」の状態からハゲの原因・対策を紐解くことにする。
下記の記事で説いた通り、頭髪のチェックポイントは2つある。手櫛で髪をかきあげた程度の強さで自然に抜けた髪の毛をよーく見てまじまじと観察すること。
2つのチェックポイントについて、以下で詳細に説明していく。
- その抜け毛の太さは、頭に生えている髪の毛の太さと比べて明らかに細いか?
抜け毛の太さが、頭にしっかり生えている頭髪のそれに比べて細い場合、その抜け毛が生えていた辺りの毛根は、頭髪を育てる能力が低下している。すなわち、その抜け毛が前頭部から抜けたのであれば前頭部の頭髪を育てる能力が、頭頂部から抜けたのであれば頭頂部の頭髪を育てる能力が弱っている。
髪が細くなる原因は、ハゲ3大原因である「1. 頭皮に十分な血液が巡っていないから」「2. 血液の品質が悪いから」「3. 外的要因により頭皮に異常があるから」の全てが要因となり得る。毛根へ十分な養分を届けることができていない、あるいは、外部からの有害物質の侵入を防ぐために毛穴を閉じ始めている。だから毛が細くなっている。
なお、このチェックポイントに該当する場合、既にハゲ進行が始まっていることを意味する。 - 抜け毛の毛先は細く尖ったような形状か?
大半の人は定期的に散髪し、男性であればおよそ1か月周期で髪をカットすると思われる。カットされた毛髪は、その切断面をズームで見てみると、丸太切りしたようにバッサリ切った断面になっている。従って、健全な頭髪であれば、抜け毛の毛先もこのように丸太切りした断面のようになっているはずである。
だが、毛先が尖ったように先細りの形状になっている場合、その頭髪は毛根から生えてきて、一度もカットされないまま抜けていることになる。毛周期と呼ばれるヘアサイクル、すなわち頭髪が毛根から生えてきて抜けるまでの期間は、通常、男性は3~5年、女性は4~6年と言われている。1つの毛根と、そこから生えている1本の頭髪に着目したとき、この1本の頭髪はこの数年の期間、抜けることなくその毛根に根付いて生え続けているわけだ。
この数年の期間、一度も髪をカットしないということは通常ないだろう。数年の間に何度もカットされ、自然に抜けたとき、その抜け毛の毛先は丸太切りの形状になっていなければならない。それが尖って先細っているということは、毛根から生えてきた後、ごく短期間で抜けたということだ。
それは毛周期の乱れが発生して起こっている。毛周期が乱れる原因も、ハゲ3大原因の全てが要因として考えられる。
なお、このチェックポイントに該当する場合、既にハゲ進行が始まっていることを意味する。
いずれのチェックポイントに関しても、ハゲ3大原因である「1. 頭皮に十分な血液が巡っていないから」「2. 血液の品質が悪いから」「3. 外的要因により頭皮に異常があるから」のいずれか、あるいは全てが要因としてなり得る。従って、対策は下記3つとなる。
抜け毛を観察することで、上記のように分かることは多い。ハゲ進行度を測るバロメーターにもなる。いかなる問題解決も、まずは自分の状況・状態を正確に知るところから始めることだ。例えば、ダイエットするときは、まず体重を測るところから始めるように。
そして、その状況・状態から、問題を引き起こしている原因を特定し、それに適した対策を愚直に冷静に正しく実行する。焦らないことがゴールへの近道である。
ハゲに幸あれ。